IoTからIoAへ
人工知能(AI:Artificial Intelligence)が社会を変え、2045年にはAIが人間の能力を超えるシンギュラリティ(Singularity)が起きると言われ、人間の仕事の多くがAIに奪われると予測されています。今、お預かりしている子どもたち、個人的には私自身の大学生の2娘が社会に出る頃、AIと人間の関係はどうなっているのか他人事ではなく気になるのではないでしょうか。 先日、暦本純一氏(東大大学院情報学環教授、兼ソニーコンピューターサイエンス研究所副所長)の記事を拝見し納得しましたのでご紹介します。 「AIが人に置き換わる見方はしていないが、その『便利さ』が単なるITとは次元が異なる。例えば、専門医でなければレントゲン写真から癌を発見するのは困難だったのがAIに置き換わる。しかし患者を心身両面からサポートできるのは医師のみ。弁護士も過去の判例を検索するのはAIに替わり、裁判の在り方も大きく変わることが予想されるが、依頼者とのコミュニケーションは弁護士のみにできること。昨年5月に米グーグル社『アルファ碁』はプロ棋士に再勝利したが、同会場でアルファ碁と人間のペア2組の対局が実施され、人とAIがコンビを組み交互に打つという競技。人がAIの、AIが人間の能力を引き出せる(引き上げられる)かが試された。つまり、AIは人に対抗するのではなく人間の能力を拡張する可能性が高い。IoT(Internet of Things)からIoA(Internet of Ability:人や機械が時間、空間の制約を超え相互に能力を強化しあうネット環境)の時代に替わる。」 4Gから5Gは既に到来しています。次代の担い手いである子どもたちに大切なことは、人間ならではのコミュニケーション力、そして「根っこ」の部分、「変化しないこと」(ex.リベラルアーツ、過去の歴史)を身に着けること、その環境を整えることが私たち大人の使命と考えます。 本年も、何卒よろしくお願いします。
2018年 元旦 株式会社ウェルステート 橋本恵理
2018年 初日の出 2018年初スーパーフルムーン
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